▸ 設備・農機の話

トラクター買取の相場は?20万〜100万円が中心と高く売るコツ

— 更新:


トラクター買取の相場は?20万〜100万円が中心と高く売るコツ
📑 目次

※本記事はプロモーションを含みます。

トラクター買取の相場は、買取大手の公開情報で「20万円〜100万円前後」、動かない機械でも「3万円〜80万円前後」が目安とされている(2026年8月3日確認)。

ただし個体差が大きく、値は幅でしか語れない。

私は飼料と畜産資材の代理店営業を13年やり、担当先で「この機械、金になるかね」と聞かれる場面もあった。

本記事は売る側=農家の味方として、業者が公開している買取実績を根拠に相場を整理する。

先に結論。トラクター買取の相場観

① 中心レンジは20万〜100万円前後。買取大手の公開情報による目安であり、上下に大きく開く(出典は本文)。

② 動かない機械でも3万〜80万円前後の幅で値がつく例がある。「不動=0円」と決めつけない。

③ 値を分けるのは年式・馬力・稼働時間・状態・付属作業機の5つ。同じ馬力でも数十万円変わる。

④ 相場は「幅」でしか語れない。だから複数社に当てる。1社の提示額は基準であって正解ではない。

この記事で分かること

  • 買取相場の実勢レンジと実際の買取実績(出典付き)
  • 査定額を決める5つの要素と、高く売れる条件・売り時
  • 査定前の7つの準備と売り先の比較、売却後の手続き

買い替えで買う側に回るときはトラクターを安く買う方法にまとめてある。

トラクター買取の相場は「20万〜100万円前後」が中心

株式会社マーケットエンタープライズが運営する「農機具高く売れるドットコム」は、トラクターの買取価格について一般的な相場を「20万円〜100万円前後」、動かないトラクターの相場を「3万円〜80万円前後」と公開している(2026年8月3日確認)。

中心帯は数十万円で、不動車にも値が付いている。「エンジンがかからない=鉄くず」ではない。

ただしこれは買取業者が自社サイトで公開している目安であり、あなたの機械の保証額ではない。

実際の買取実績を並べてみる

同社が公開している買取実績から、トラクターの事例を抜き出す(2026年8月3日確認・掲載時点の情報)。

メーカー型式買取金額地域状態・時期
イセキAT27820,000円愛媛県一般中古(2026/4/20)
イセキTG273670,000円三重県一般中古(2026/5/18)
イセキRTS16663,000円山口県程度良好
クボタGL201500,000円福岡県一般中古
三菱GS200500,000円宮城県一般中古
ヤンマーKe-50350,000円鳥取県一般中古(2026/4/17)
クボタGL260300,000円神奈川県一般中古(2026/4/23)
ヤンマーKe-40200,000円岡山県一般中古
クボタL1-20D150,000円大阪府一般中古
ヤンマーKe-3150,000円岐阜県一般中古

(出典:農機具高く売れるドットコム/高く売れるドットコム 買取実績。運営はいずれも株式会社マーケットエンタープライズ。同一運営者の公開データである点は割り引いて読んでほしい)

読み取るべきは「同じ中古トラクターでも15万円から82万円まで、5倍以上の開きがある」ことだ。

値は馬力だけで決まらない。

日本中古農機組合が買取対応機種として公開している一覧には、クボタMR1050(105馬力)、イセキTJW117C(120馬力)、ジョンディアJD-6130R(130馬力)、ニューホランドT7.200(155馬力)といった100馬力超・海外メーカーの大型機も並ぶ(2026年8月3日確認)。

大きい機械にも売り先はある。

査定額を決める5つの要素

日本中古農機組合は「年式」「馬力」「使用時間」「状態」で価格が変動すると明記している(2026年8月3日確認)。

ここに付属作業機を加えた5つで見る。

要素高く付く方向安くなる方向効き方
年式新しい・現行に近い型古い(ただし部品供給が続く名機は例外的に強い)大
馬力需要の厚い20〜60馬力/大規模向けの大馬力中途半端な帯・特殊仕様中
稼働時間(アワーメーター)少ない多い・メーター不明・戻し疑い大
状態実働・自走可・油漏れなし・外装きれい不動・油漏れ・腐食・泥だらけ大
付属作業機ロータリー・フロントローダー等が揃う本体のみ・鍵や取説なし中

いちばん効くのは「稼働時間」と「状態」の組み合わせだ。

買い手はまずアワーメーターを見る(買う側の見方はトラクターを安く買う方法にまとめた)。

買い手がそこで線を引く以上、売り手側の値もその線で切られる。

簿価がゼロでも、実勢価格はゼロではない

国税庁の耐用年数表では、「農業用設備」の法定耐用年数は7年と定められている(国税庁 確定申告書等作成コーナー 耐用年数表・2026年8月3日確認)。

つまり帳簿の上では、トラクターは7年で償却し終わる資産だ。

しかし前掲の実績表では、旧い型式にも十万円台〜数十万円の値が付いている。帳簿上の価値がゼロになっていることと、市場で値が付かないことは別の話だ。

処分費を払う前に査定を通したい。

なお、売却代金の税務上の取り扱い(譲渡所得になるのか、事業の収入に含めるのか)は、資産の区分や個別の事情によって変わる。

申告前に税務署か顧問税理士に確認してほしい。

高く売れるトラクターの条件

条件1:国内4メーカーであること

前掲の買取実績に並ぶのは、クボタ・ヤンマー・イセキ・三菱の国内主要メーカーである。

買った側が部品を手に入れて直せる機械は、買取側も値を出しやすい。

条件2:稼働時間が少ないこと

同じ年式でも、アワーメーターの数字で評価は変わる。「長く持っていた」ことと「たくさん使った」ことは違う。

年数だけで諦めず、まずメーターを見てほしい。

条件3:不動車・古い機械でも輸出ルートに乗ること

国内で値が付きにくい機械でも、海外に販路を持つ業者なら値を出せることがある。

農林水産省の植物防疫所は「中古農業機械の輸出」について、輸入国の規則により輸出国で発給された植物検疫証明書の添付が必要な場合があるとし、輸出検査の申請手続きや中古農業機械の清掃に係る留意事項を案内している(2026年8月3日確認)。

日本の中古農機が海外に出ていく流れが実在するということだ。検疫の観点で土は嫌われるので、洗車が効く理由は見た目の印象だけではない。

条件4:付属の作業機が揃っていること

ロータリー、フロントローダー、ハローなどの作業機は、本体とセットにしたほうが値が伸びやすい。

アタッチメント、鍵、取扱説明書、整備伝票を、査定の前に一箇所に出しておくこと。

売り時はいつか

買い替えサイクルと「使わなくなった瞬間」

使わなくなった機械は、寝かせるほど値が下がる。屋外保管なら錆が進み、屋内でもバッテリーは上がり、ゴム類は劣化する。

買い替えを予定しているなら、新しい機械の商談と並行して旧機の査定を取る。

下取り額とは別に「外に売った場合の値」を握っておける。

需要期は春先

中古農機の需要は春の作付け前(おおむね3〜5月)に厚くなりやすく、収穫後の晩秋から冬は動きが鈍りやすい。

急がない売却なら季節も考えたい。

決算期・年度末という業者側の事情

買取業者・販売店にも決算期があるが、これは相手の事情であって、こちらから確認する手立てはない。

「決算期だから高い」と期待せず、複数社に同時に当てるのが現実的だ。

待てば有利、とも限らない理由

農林水産省の白書によれば、基幹的農業従事者数は令和6(2024)年で111万4千人、平均年齢69.2歳、65歳以上が71.7%を占める(2026年8月3日確認)。

平成12(2000)年の240万人から約20年で半減した計算だ。

離農にともなう中古農機の放出は今後も続くと見るのが自然で、寝かせて待つ意味は薄い。

売ると決めたなら、状態が良いうちに動きたい。

査定前にやること7つ

1. 型式プレートを撮る

メーカー名・型式・製造番号が入った金属板やシールを探し、スマホで一枚撮っておく。

電話でもフォームでも話が早い。

2. アワーメーターを撮る

稼働時間の数字も撮影する。

情報が曖昧だと、業者はリスク分を差し引いた金額を出さざるを得ない。

3. 洗う。特に土を落とす

高圧洗浄機で泥を落とし、エンジン周りの油汚れを拭く。

ピカピカにする必要はない。

4. 付属品を一箇所に集める

作業機・鍵・取扱説明書・保証書をまとめておく。

5. 整備記録を出す

「いつ、どこで、何を直したか」。

ノートでもレシートの束でもいい。

6. エンジンをかけられる状態にしておく

バッテリー上がりで動かせないだけで、査定は不動車扱いに寄る。

充電や交換で動くなら済ませておきたい。

ただし修理費が査定の上げ幅を超えることは珍しくないので、高額な修理は入れないこと。

7. 相場の「幅」を頭に入れてから呼ぶ

中心帯は数十万円、不動でも値が付き得る。

これを頭に入れてから査定に臨む。

(PR) 相場を「自分の機械の値」に変えるには、複数社に当てるしかない

記事で示せるのは幅までである。20万円なのか80万円なのかは、型式・稼働時間・状態を見た業者にしか出せない。下のサービスなら無料・最短30秒の入力で、最大5社から見積もりの連絡が届く。1社の言い値を基準にせず、並べてから決めるための入口として使ってほしい。

30秒で最大5社ラクラク見積【農機具買取査定君】

無料・最短30秒の入力で、最大5社から見積もりの連絡が届きます。サイトの使い方の問い合わせは24時間365日受付(フリーダイヤル)

申し込みフォームの項目や、電話がかかってくる前提であることなど、使う前に知っておきたい点は農機具買取査定君の使い方に整理してある。

トラクターはどこに売るのが正解か

売り先は大きく4つある。

売り先長所短所向いている人
農機具専門の買取業者(一括査定含む)相見積もりで競争が働く。輸出ルートを持つ業者なら不動車・旧型にも値が付き得る。運搬も業者側業者ごとの当たり外れがある。電話でのやり取りが発生する少しでも高く売りたい/複数台まとめて手放したい
ディーラーの下取り買い替えと同時に処理できる。運搬・手続きが楽。付き合いが続く安心単独では相場より低めになりやすい。値引き分と混ざって実額が見えにくい新機を同時購入する/手間を最優先する
JA・地元農機店顔の見える相手。JAによっては、農機センターが買取や委託販売を案内している買取の扱いはJAごとに違う。金額を比べられる公表データは見つからなかった付き合いのある相手に、まず相談したい
個人売買(ヤフオク・ジモティー等)中間マージンがない分、高値が付く可能性がある引き渡し・運搬・トラブル対応をすべて自分で背負う。名義や書類も自力自分で整備・運搬ができ、手間を厭わない

メルカリでトラクターは売れない

メルカリの大型配送サービス「梱包・発送たのメル便」の利用条件は3辺合計450cm以下・最長辺250cm以下・実重量150kg以下である(メルカリ公式・2026年8月3日確認)。

トラクターはこの条件に収まらない。

個人売買を狙うなら、引き取り前提のヤフオクやジモティーが現実的だ。

ディーラー下取りは「単独では」不利になりやすい

下取り額は値引き額と一体で提示されるため、旧機そのものの評価が見えにくい。

対策は、先に外部の買取査定を取ってから、ディーラーに下取り額を出させること。

「買取店では◯万円と言われた」と具体的に言えるだけで、交渉の材料になる。

売った後の手続き——軽自動車税の廃車申告を忘れない

トラクターなどの小型特殊自動車(農耕作業用)は、公道を走るかどうかに関わらず、所有していれば軽自動車税(種別割)の申告が必要である。

新発田市の案内には「公道走行の有無に関わらず、所有している場合は軽自動車税の申告が必要となります」と明記されている(2026年8月3日確認)。

つまり、売却・譲渡・廃棄したら、市区町村に廃車(抹消)の申告をしなければ課税が続く可能性がある。

同市の案内では、中古車や譲渡車の登録に「廃車申告受付書」(前所有者が市区町村窓口で廃車申告を行った際に受け取る書類)が必要とされており、買い手側にも関わる。

手続きの名称・必要書類・窓口は自治体によって異なる。売却が決まったら、自分の市町村の税務担当窓口に確認すること。

あわせて、燃料や油脂の扱い、納屋に残った小物の片づけは実家の農機具をどうするかと農機具の処分方法5つにまとめてある。

軽トラも一緒に手放すなら農家の軽トラ買取も参照してほしい。

悪質な業者から身を守る一線

相場を知る目的は、買い叩かれないことでもある。

覚えておく線引きは3つ。

① その場で機械を渡さない。 訪問買取(法律上は「訪問購入」)では、契約してもクーリング・オフ期間中は売り主が物品の引き渡しを拒めると定められている。

物が手元にある限り、こちらは考え直せる。

② 8日間という盾がある。ただし機種による。 特定商取引法の訪問購入には、法定書面を受け取った日から数えて8日以内なら申込みの撤回・契約の解除ができるクーリング・オフ制度がある(消費者庁「特定商取引法ガイド 訪問購入」)。

ただし適用除外の品目に「自動車(二輪を除く)」があり、トラクターがこれに当たるかどうかは、消費者庁が公表している具体例の表には書かれていない。

迷ったら消費者ホットライン188で確認するのが早い。

③ 頼んでいない訪問での買取勧誘は、特定商取引法の対象になる取引なら禁じられている。 特定商取引法は、売り主が要請していないのに突然訪ねて買い取りを勧誘する行為(不招請勧誘)を禁じている。

はっきり断ってよい。

ただし、消費者庁の説明では、「営業のため、又は営業として締結するもの」には特定商取引法が適用されない(法第58条の17)。

農業で使っていたトラクターの売却がこれに当たるかどうかは個別の事情で変わり、当ブログでは判断できない。

迷ったら、消費者ホットライン188か最寄りの消費生活センターに確認してほしい。

断り文句は農機具買取トラブルの型5つと防ぎ方。公的資料で整理に具体的に書いた。

よくある質問

Q. 20年以上前のトラクターでも売れますか?

A. 値が付く可能性はある。

買取大手は動かないトラクターの相場を3万〜80万円前後と公開しており、公開実績にも旧い型式が並ぶ。

個体差が大きいので、複数社に当てて確かめたい。

Q. エンジンがかからない機械はどうすればいいですか?

A. まず買取査定を通す。

バッテリー上がり程度なら動く状態にしておきたいが、高額な修理を先に入れるのは避けたほうがいい。

値が付かなかった場合は農機具の処分方法5つを参照。

Q. 型式が分からない・アワーメーターが読めない場合は?

A. 不明でも申し込める業者はある。

ただし情報が少ないほど査定は保守的になるため、機体の写真を数枚(全体・銘板・メーター周り・タイヤ)撮って渡すとよい。

Q. 買取と下取り、どちらが高いですか?

A. 一般論としては、競争が働く買取のほうが数字は伸びやすい。

下取りには運搬と手続きが楽という価値がある。先に買取査定を取り、その数字を持って下取り交渉をするのがよい。

Q. 査定は無料ですか?お金を請求されませんか?

A. 「査定無料・出張無料」を掲げる業者が多い。

ただし申し込み前に、査定料・出張料・キャンセル料の有無を必ず確認すること。

Q. 売ったあと、税金の手続きは何かありますか?

A. 二つある。軽自動車税(種別割)の廃車申告と、所得の申告だ。

売却代金の扱い(譲渡所得か否か)は個別事情で変わるため、税務署か税理士に確認してほしい。

まとめ:相場を知ってから、手放す

  • トラクター買取の中心レンジは20万〜100万円前後。不動車でも3万〜80万円前後の幅で値が付く例がある
  • 値を決めるのは年式・馬力・稼働時間・状態・付属作業機の5要素
  • 帳簿価値がゼロでも市場価値はゼロではない。使わなくなったら寝かせずに動く
  • 1社の言い値を正解にしない

(PR) まずは自分の機械の「今の値」を知るところから

相場の幅を頭に入れたら、次は実額である。一括査定なら無料・最短30秒の入力で、最大5社から見積もりの連絡が届く。入力は機種・メーカー・型式・地域・連絡先のみ。値が付かない機械は無料引き取りを希望する欄もあるので、動かないトラクターの出口探しにも使える。売るかどうかは、数字が並んでから決めればいい。

30秒で最大5社ラクラク見積【農機具買取査定君】

無料・最短30秒の入力で、最大5社から見積もりの連絡が届きます。サイトの使い方の問い合わせは24時間365日受付(フリーダイヤル)

あわせて読みたい

参考文献・出典

本記事の数値・制度は以下の情報にもとづく(2026年8月3日確認)。

買取相場は市況・個体差で変動するため、実際の売却前に必ず複数の業者で最新の査定を取ってほしい。

─ 産地直送・目利き保証 ─

🏮 さんぼう君の新鮮市場

現場を知る大将が「間違いない肉と野菜」だけを並べました。肉のふるさと納税・お取り寄せ・野菜定期便 →


─ さんぼう君よりひとこと ─

この記事は、農業と畜産を営む家で育った経験と、飼料営業として担当エリアの現場で見聞きしたことに基づいています。 個別の経営判断は、必ず担当の税理士・士業・JA・農業委員会等にご相談ください。

この記事を書いた人

さんぼう君

実家は農業と畜産。その実家の「売り先が限られている/やり方次第でもっと稼げるはず」 という課題を追ううちに、畜産・農業経営の知識を深く積み上げてきました。 現場で学んだ「リアルな農業経営」を、業界外の人にもわかる言葉でお伝えしています。

→ さんぼう君について詳しく